円山スクランブルエッグス第二回公演「円山町再起動」@渋谷ユーロライブ

円山スクランブルエッグス第二回公演「円山町再起動」@渋谷ユーロライブ

3月20日(日)15:30〜/19:30〜☆
3月21日(月・祝)14:00〜/18:00〜☆
3月22日(火)19:30〜☆
☆アフタートーク有り

当日券=大人3,000円/学生2,400円/高校生・笑・演研1,700円/ユーロスペース会員2,700円
前売券=大人2,800円/学生2,200円/ユーロスペース会員2,500円

20日19:30の回を観ました

[コント] 円山町再起動
→白シャツ黒ズボン姿の男6人がアンドロイドを修復しようと努力していた。色んな経験をしてきてくたびれてしまったアンドロイド。もう記憶も混乱してしまっているかもしれない。どう見てもダッチワイフに見えるアンドロイドを再起動させると…

[OPV] 白シャツ黒ズボン姿の6人を渋谷の街中で撮影。ユーロライブに辿り着く6人

[コント] 誰の親?!
→溜口、森田、槇尾は中2男子。次は授業参観。自分達の親は来ないだろうと言い合っていたが、教師(東口)が親を呼び入れると現れた誰かの父親と思しき男(う大)は…黒人?! 再婚した中村の親だろうと納得していた3人だがそこに黒人女性(塚本)も現れ?!。黒人夫婦は授業参観を混乱に陥れるのであった…

[幕間コント] う大と森田が反省している後ろでいちゃつく槇尾と塚本…

[コント] おら東京さ行くだ
→田舎の村から東京に行くというゆうたろう(溜口)を止める友人(東口)。何で?との問いに笑顔で「ホモなんだ」。この村にはホモはいないから、だからだと。引きとめようといろいろ提案する友人。「お前がホモだったら良かったのに」笑顔で繰り返すゆうたろう。「さすがにそれは無い」それでも思いとどまらせようとする友人は実は自分はバイだと告げる。「…さすがにバイは引くわ」一人取り残される友人…

[幕間コント] う大が東京の孤独について語る。クラブは孤独な人が集まって一つの巨大な孤独を作っている…

[コント] 渋谷のクラブ
→森田、東口、溜口、塚本がクラブに来てアゲアゲで踊っているとストロボがたかれている間に妖しい女(槇尾)が現れ森田を陰に連れて行く。明るくなって森田がいないことに気づいた3人。そこにボロボロになって戻って来た森田「ここ妖怪がおるぞ!」3人は取り合わず踊っていたが再び…。どんどんボロボロになる森田。そうして東口がナンパしてきた女みゆき(う大)がストロボの最中に妖怪女に襲われ…。

[幕間コント]

[コント] UFO
→おじさん(う大)の後を付いてUFOが出る山の上に来た男(塚本)。おじさんは(男なら出来る)独特の手の動きでいともたやすくUFOを呼び出すが、あまり長く呼び出すと侵略心が芽生えると言い散らせる。UFOからは悪いものが出ているがここの土を食えば浄化されると。戸惑いながらも行動に付き合う男。あれは宇宙の族みたいなものだ、ヒマでこの辺を流している。普通のUFOはあんなにキラキラしていない。空の調子がいいからおじさんは大量にUFOを呼ぶが、やりすぎて侵略心が芽生えたUFOに謝る羽目になる二人…

[幕間コント] 塚本、独白

[コント] 女取調べ
キンパツ女(溜口)を女刑事(東口)が取調室に連れてくる。「お前がやったんだろ」容疑者が否認を続けていると、あとから入って来たベテラン女刑事山さん(う大)がお定まりのやりとりで懐柔しようとする。「お腹減ってない?」「取ってやって、ミニカツ丼にミニサラダ!」。そこに入って来る本庁のキャリア組(東口)、そして刑事長(槇尾)。相対する所轄と本庁の女刑事たち。さらに出前のおかもち花ちゃん(塚本)が。花ちゃんは苦労人らしい。
発見されたという証拠の凶器は金色でどこかで見たような独特の形をしており…

[幕間コント] 金色の「それ」を前に塚本、溜口、う大、東口でこれは何かを考察。「ち○こ」とは言わないように…

[コント] 産みたくない
→帰宅する夫(森田)と出迎える妊婦(槇尾)。「もう産んでくれ」異様に膨らんだ妊婦のお腹。妊娠5年。陣痛を耐える技を身につけた妻は「痛い思いをしたくないから産みたくない」と拒絶するのだった。二人が押し問答していると勝手に部屋に入って来る男(う大)の姿が。妻の友人ゆうこの旦那が騒ぎを聞きつけ息子ヨシタカ(東口)と様子を見に来たのだった。友人ゆうこ(溜口)も追って現れるがそのお腹はとてつもなく大きく…。15年も産まないままだという。夫「お前の入れ知恵か?!」ゆうこ「私たちには産まないで、育てる自由があるわ!」。実は養育費が掛からないなどゲスい理由もありつつ。ああだこうだしているうちに妻に陣痛が…ついに産まれた5歳児(塚本)は異様な雰囲気を漂わせ「パーパ」としか言わず、恐ろしさに親達は逃げ出すのだった…

[幕間コント] 5歳児(塚本)と対峙する、自分もかつて5歳で生まれたヨシタカ(東口)。よしよしとなだめているうちに母性が目覚め、「よし、お前を飼うぞ!」

[コント]それが、おっさん
苦しそうにする白髪のおっさん(槇尾)の元へ駆けつけるはちまきのおっさん(森田)。スナックのママから連絡が来ない白髪は睡眠導入剤を飲んではちまきを呼び出したのだった。ぐだぐだと恋の悩みを語り続ける白髪。白髪の腕にはびっしりとためらい傷も…「いい年をしたおっさんがメンヘラすな!」「なぜならおっさんだから!」しかも片思いしている一方で63歳で一晩だけの女を抱く白髪。「誰も俺を必要としてくれないんじゃ」嘆く白髪に「誰にも必要にされなくていい。なぜならおっさんやからや!おっさんはそういうもんや!」おっさん道を説くはちまきに白髪は抱きついて反省するが自然に胸元に手が伸びて「俺を抱こうとすな!」

[コント] 小5の時の初恋を語り出すゆうたろう(溜口)。そこに東京から呼び出されて来た同級生のてつや(森田)。二人は5年ぶりの再会。覚えてるか?15年前てつやは神社でカミさんに…。ワイワイ騒ぐ二人を不快そうにする神主らしき白装束の男(う大)の挙動はおかしく。ゆうたろう「カミさんに嵌りすぎてああなった」そこに現れた東口、しかし手には白いロープが。ロープを手繰るとその先にはペットと化した同級生(塚本)の姿。それもこれもカミさんのせいなのだとゆうたろうはてつやに告げる。「ある日突然ユウスケはカミさんの声が聞こえるようになって…」。白装束のユウスケ(槇尾)が人形(冒頭で出たダッチワイフ)を掲げ現れる。依り代としてカミさんの声を代弁するユウスケ。導かれるまま次々とイかされる男達。しかしついにカミさんは蓄積疲労が祟り、破ける。看取る男達、しぼまないように股の間に息を吹き込む。そうしてカミさんは天へ召され…(BGM:アミイジンググレイス)

▽エンドトーク

・コントはアンドロイドの混乱した記憶の再現という体(各コント終わりにMacの起動音(G-C-E)が鳴る)

21:11終了

▽アフタートーク(21:15〜)
物販のTシャツ姿で登場の6人/30本位案を出して8本に/二人コントが3本/前回よりはイってない/塚本とう大のコント、う大のセリフが感覚的に変わっていって「この人何言ってるんだろう?」となる塚本/東口と溜口のコント、東口に気を使って話しかけられない溜口/東口が打ち解けられるように気を遣う槇尾/槇尾と森田のコント、練習しない森田、代わりに槇尾の練習相手になる溜口「槇尾さんはう大さんにしっかり調教されている」何色にでも染まれる槇尾/質問は?/槇尾「何故カミさんは空に…?」/う大が語るUFOネタの背景にあった昔話「猿の生き胆」/宇宙に繋がる世界観/さっぱりわからないと首を捻る他メンバー

21:36終了

渋谷コントセンター 円山スクランブルエッグス第二回公演「円山町再起動」

「円山町」……東京都渋谷区の町名。渋谷駅の西側、道玄坂上の北側に位置する。江戸時代から大山街道の宿場町として栄えていたが、明治から昭和にかけては料亭や置屋が並び、芸者の行き交う花街となる。近年ではラブホテル街として、あるいは若者が集う大型クラブの街として知られる。

気がつけば、あれから9ヶ月が経った。そしてここはやはり渋谷区円山町だ。少し長いフリーズ、からの再起動。コマンドキーとコントロールキーと電源ボタンを同時に押せば、全てが同時に過去になる。キャッシュを捨てよ、町へ出よう。6人の男が足を踏み出す。初めての景色を見るように。初めての音を聴くように。初めてのにおいを嗅ぐように。そして新しい何かが、永遠に繰り返されていく。

ここは渋谷区円山町。我々は、リブートする。

※本公演はオール新作ユニットコント公演となります。
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作・演出:円山スクランブルエッグス

「円山スクランブルエッグス」メンバー
岩崎う大・槙尾ユウスケ(かもめんたる
森田哲矢東口宜隆さらば青春の光
塚本直毅溜口佑太朗ラブレターズ
相沢直(脚本家/放送作家
おぐらりゅうじ(フリー編集者/テレビブロス編集部)

※ユーロライブ公式サイトより引用